初上京の日

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進学のため、24歳になって初めて田舎から上京することになった。

初日、私は家族の1人と共に殺風景な部屋で引っ越しの荷物を待つことにした。眼下では車や人が激しく往来し、話し声が頻繁に聞こえてくる。遠くではビルの屋上のランプが明滅している。建物の外は静寂とは無縁な環境で、ここはやはり東京なのだと実感させられた。

同行していた家族からリビングに照明器具が無いことを気づかされて愕然となった。近いうちに電気屋へ行くことを決意した。
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しばらくして荷物が続々と届き、届いた順から早速封を切ることにする。上京を期に家具・家電のほとんどを新しいものに変えることになったので、徐々に完成に向かう部屋が何だか自分の部屋ではないような錯覚に陥った。唯一、長年愛用している炊飯器が私に安心感を与えてくれた。

引っ越ししてから初めて部屋でご飯を炊いた。東京の水でご飯を炊くとまずいらしいと噂を聞いて不安だった。水を味見してみるとそこまでまずく感じなかったので、水道水でご飯を炊くことにした。ご飯が炊き上がり、炊飯器から懐かしい音が響き、何だか気持ちが安らいだ。炊きあがったご飯は駅地下で買ったおかずと一緒に食べた。上京して初めて炊いたご飯はとてもおいしかった。

完成した部屋を見て、より一層気が引き締まった。「いよいよ東京での生活が始まる。」そう強く実感した引っ越し初日であった。